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平成16年1月25日(日)
社会福祉士国家試験解答例
平成16年1月27日現在の解答例です。
このデータは予告無しに変更することもあります。
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《 科目別総評 》
◆社会福祉原論
この科目で求められることは、とてもこまかい部分にまで目を向けてきちんとおさえられているかどうかであると考えます。その理解についてもテキストなどの表現を多少変えて出題されても惑わされずに正解を導き出すことも求められているようです。
受験生は日頃から福祉小六法や社会福祉辞典などで正しく丁寧に学習しておかなければならず大変だったと思います。
◆社会保障論
今回の試験でも、社会保険に関する問題がほとんどだった。特に今年は、年金と医療保険に関する問題で6問と半数以上を占めたが、これは昨今の社会保障制度改革の流れをふまえてのものだろう。この傾向は今後しばらくの間続くと思われる。
(年金・医療保険の部分は要チェックである)
◆公的扶助論
今回の試験は質的にみて若干、難しかったと思われる。出題傾向としては大きく変化はないが組み合わせのパターンが多かったせいか1つ1つが詳細な点を問うものだった。また、最近の保護の動向については今回はなかった。
◆地域福祉論
出題範囲が広く社会福祉全体にわたる知識を統合して解答することが必要な問題もいくつかあり、なかなか難しく感じられた。
◆心理学
心理学の一般的な基礎知識に関する問題に限らず、特定の理論(例えばボルヴィーの愛着理論)にまで触れたもの、さらに応用として、心理療法の技法や実際について幅広く出題されているように思います。全体を見て思うことは、今回は特に「家族療法・ブリーフセラピー」の出題傾向が高かったようです。
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◆社会学
近年は応用的な問題が増える傾向にあったが、今回はそれがますます強まっている。問51の人口統計問題や、問54のイリイチなどは従来の流れのものだが、問55では時事的なところで失業に関する問題が出ていたり、問58では社会運動について初めて出題されている。また古典的な学説史の出題はなかった。
毎回出題は多様であるとはいえ、過去問や参考書を中心に学習してきた受験生にとって、報われない出題であったといえるかもしれない。現代社会により即した出題になっており、その点では改善されてきているのだが、受験生にとっては、これまでの人名や言葉はもう重視しなくてよいのか否かなど、対策に戸惑いを与える傾向になっているともいえるだろう。
◆法学
出題分野は、憲法が減って1問、民法が4問、行政法が増えて4問、その他1問となっている。行政法の増加傾向が定着したといえる。内容としては、児童福祉論など他の科目との横断的な学習が必要な問題が増える傾向にある。難易度は例年とさほど変わりなく、テキストレベルの基礎的な知識を積み上げ、過去問等の問題演習をこなすことで十分対応できる。
◆医学一般
高齢者によくみられる疾病、生活習慣病に関わる分野からの出題が目立つ。問題の内容自体は高度な内容ではないが、まんべんなく広い範囲を押さえておく必要がある。浅くても確かな知識があれば消去法で正解にたどり着くことができる。
◆老人福祉論
高齢者の疾病、高齢者虐待、介護保険、在宅福祉サービス関係など幅広く出題がなされている。それぞれの出題項目においては、内容を詳細に把握することが求められている。例えば、介護保険施設や在宅介護支援センターの職員配置基準などについてである。また、老人福祉施設の歴史的な展開について、正確に理解していくことも必要となっている。全体的に例年に比べると内容を深く理解しておく必要があったように思われるが、法律などの無いよう理解により解答することは可能である。
◆障害者福祉論
今回の出題内容は、障害者福祉において学ぶべき基礎的事項と時事問題を適切に組み合わせた問題であった。ICF、障害者の実態、基本計画、ノーマライゼーション、リハビリテーション、法律等の基礎的なものと、出題が確実視されていた支援費制度、入院生活よりも地域生活へ重点をおいた精神障害支援に関わるMSWのあり方など最近の障害者福祉の流れに沿った妥当な問題であった。そして、これらの問題を解くために、表面的な理解や暗記にとどまらず、きちんと正しく内容を理解しているかどうかが問われた内容であった。
◆児童福祉論
今回の問題101〜間題110までをみると「国連が定めた国際年とスローガン」という新たな傾向が出題された。また近年の法律から、「児童虐待防止法」「DV防止法」「児童買春、児童ポルノ禁止法」が出された。改正された「児童福祉法」「母子及び寡婦福祉法」等これらの法律の特徴と歴史的経緯を基本的に押さえてた人はすぐに解答出来たであろう。また「児童虐待に関する出題」については事例も含めてある程度詳しい内容まで把握することが必要であった。
その他、里親制度、母子保健法、乳幼児健康診査、「新エンゼルプラン」、「健やか親子21」、ひとり親家庭、児童相談所、児童相談所運営指針、児童福祉施設最低基準、児童養護施設、児童自立支援施設、などについての出題があった。前回と同様広い領域から選択肢が選ばれたこともあり、各領域ごと要点を押さえていた人には有利であったろう。
◆社会福祉技術論
今回の援助技術論の問題は、中央法規、全社協のテキストを学習しても解けない問題が多い(114、116、118、122など)。専門書のどの部分から出題されたか、はっきりしない。事例問題も困惑する問題がある(129、132、138、)。ただ単純に昨年と比較すると平均点は3〜4点下がることが推測される。
◆介護概論
今回の問題構成は、社会福祉士として求められる「介護概論」という科目なのか、「医学一般」としての知識を求めているのかが更に分からない。出題傾向としては、例年以上に医学知識の要求度が高い。これまでよりも、介護環境(住宅環境)を絡めた問題が目立った。
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