なるほどと思わせる根拠、幅広い知識と洞察力 鋭い視点で簡潔に解説
本書は、循環、呼吸、消化器、脳神経領域と日常ケアで対象が広い分野だけに絞り、各々「症状・状態・主訴からのアセスメント(症状別)」と「推測できる疾患(疾患別)」の2部構成とし、アセスメントと疾患について詳細にかつ有益な情報が惜しみなく詰まっている。
基本的な身体所見の取り方、バイタルサインの見方、患者さんとの会話を通した問診など症状から疾患鑑別のポイントが簡潔に述べられており、従来のマニュアル本の形を踏襲している。診療看護師ならではの鋭いアセスメントの視点と疾患へのケアの注意点など通常の教科書には記載されない実践的な知識と技術が網羅されている。まさに痒いところに手が届く構成となっている。日々の看護で手放せない1冊になること間違いない。 |