5年ぶりに改訂!
新たな知見とイラストを追加
BSケア®習得のための必読書完成!
本書の特色
自分の手技の振り返りと日常の問題解決のために
赤ちゃんのおっぱいの吸い方を倣った乳房ケア
誰がやっても痛くない・よく出る・気持ちがよいケアを!
基本の技術を学び繰り返し確認できる!
こんな方にオススメ!
BSケアを始めたいが、どんなものか知りたい
BSケアの技術を習得したい
お母さんのために痛くないケアを提供したい
手技の振り返りと日常の問題解決
困難事例への対処の方法
部署への導入と手技レベルを底上げするテキストに!
著者
寺田恵子
NPO法人BSケア 理事長
母乳育児なんでも相談室・めぐみ助産院 院長
BSケア提唱者・開発者
浅野美智留
助産師/BSケア開発者
NPO法人BSケア 監事
聖マリア学院大学 看護学部・大学院
子育て応援ステーションぽっぽ 開設者
寺田恵子:神奈川県立看護専門学校助産学科卒業後,総合病院に勤務。その後,神奈川県立看護教育大学校母性看護課程修了。佐賀大学大学院医学系研究科修士課程看護学専攻卒業。鎌倉の個人クリニックにて母親がお産の方法を選ぶ環境を実践。福岡県のクリニック母乳外来を担当した後,1997年に柳川市にめぐみ助産院を開設。1999年から2009年まで柳川市の産婦人科でオープンシステムにて助産に携わる。2002年BSケアプロジェクトの立ち上げ・開発。2003年BSケアの講演・普及活動開始。2005年いのちの授業開始。2021年柳川市産後ケア担当。
浅野美智留:九州大学医療技術短期大学部専攻科助産学特別専攻卒業,慶応義塾大学法学部乙類卒業,九州大学大学院医学系学府医療経営・管理学専攻修了。九州大学医学部附属病院に勤務。その後,青年海外協力隊助産師隊員としてアフリカセネガルで活動。その後,東京都,福岡県内の産婦人科クリニックに勤務。九州看護福祉大学,福岡県立大学,福岡水巻看護助産学校で教員を経験。水巻助産院ひだまりの家を開設,子育て応援ステーションぽっぽ開設の後,現職。2002年BSケアプロジェクトの立ち上げ・開発。2003年BSケアの講演・普及活動を開始。
主な内容
第1章 BSケアの基本の考え方と特徴(寺田恵子)
1.BSケアって何?
・BSケアとは
・"BSケア"の名称の由来
2.赤ちゃんの母乳吸啜メカニズム
3.BSケアが開発された理由
・方法論を学ぶ機会がなかった助産師学生時代
・産褥期に求められている乳房ケアへの期待
・BSケアの土台となる理論を学ぶセミナーとの出合い
4.BSケアの理念と3つの基本方針
5.BSケアの特色
6.BSケアの適応
・乳汁流出困難
・炎症
・母乳分泌増加過程
・吸着適応過程
・母乳分泌量バランス調節過程
・残存した乳汁
・乳頭の現象
・その他
7.BSケアに対するお母さんの評価
8.BSケアで母乳育児支援を行うために
・「母乳育児成功のための10カ条(10ステップ)」を理解しよう
・乳房の声
コラム
・お母さん自身が行う「魔法のクチュクチュ」の必要性―新型コロナウイルス感染予防対策としてのオンライン配信
第2章 赤ちゃんの母乳吸啜メカニズムに倣うBSケアの手の型(浅野美智留)
1.赤ちゃんの母乳吸啜に関与する部分の解剖と働き
・乳房と赤ちゃんの解剖生理
・解剖生理に倣う技術のポイント
2.舌の動きと吸啜圧
・舌の動きと圧のメカニズム
・吸啜圧に倣う技術のポイント
・射乳圧と吸啜圧による癒し
3.赤ちゃんの母乳吸啜の2相性リズム(NNSとNS)
・NNSとNSの違い
・NNSとNSの違いによる技術のポイント
4.母乳吸啜に反応するホルモン
・ホルモン分泌を誘発する吸啜刺激
・ホルモン分泌を誘発する吸啜に倣う技術のポイント
・2種の下垂体と乳腺房の変化
5.赤ちゃんの母乳吸啜だけでは解消できない乳管の観察と経験知による判断
6.母指と示指以外の手
・ポジショニングとは違う手指の位置
・射乳を待ち,射乳後に触診
・両手・指による圧の調整
7.BSケア習得の要点
・型をアレンジすると体を痛める
・優しい力にこそ乳房が合理的に反応する
・射乳や乳房の能動性や変化してきたかを察する
・常に乳房や赤ちゃんの力を主役にできる,自分の思考力
第3章 BSケアの基本の型の技術 (寺田恵子)
1.BSケアの役割
2.お母さんの最優先課題を聴く
3.乳房に向かう・お母さんに向かう
4.「触れさせていただく」気持ち~乳房に触れることの同意を得る
5.乳房に触れて看る
・産後0~2日目
・産後3~4日目
・退院前~退院直後
・退院後しばらくたった時期
・母乳育児を継続している時期
・授乳を終える時期
6.BSケアの基本の型の流れ
1)触診
2)乳房に添える手
3)赤ちゃんの母乳吸啜をイメージしたNNS様の動き
4)赤ちゃんの母乳吸啜をイメージしたNS様の動き
5)触診
6)お母さんが楽になったか確認
7)BSケア終了のタイミング
7.基本の型の限界
・「痛くないケア」の限界
・しこり(乳房内の硬結)の除去の限界
・乳腺炎による膿瘍化
・BSケアでの対応への限界が疑われる場合
8.BSケアを研鑚するための要点
・BSケアの技(型の習熟)
・乳房を通してお母さんの全身に向かうとは
第4章 BSケアの応用 (寺田恵子)
1.お母さん自身が行う乳首のセルフケア
2.現象とBSケア
・乳房の病的な緊満(母乳分泌増加過程)
・硬結・しこり(乳汁流出困難)
・乳腺炎(炎症)
・母乳分泌不足(母乳分泌量バランス調整過程)
・短乳頭・扁平乳頭・陥没乳頭(吸着適応過程)
・断乳・卒乳後のケア(残存した乳汁)
3.妊娠中と産後早期のBSケア
・妊娠中のBSケア
・産後早期のBSケア
第5章 実践論の背景 赤ちゃんとお母さんが先生
~少しだけ手伝いながら,さらに教えてもらう(浅野美智留)
1.思考過程も研鑽!? なぜ,マッサージをしないのか
2.適応する力について考える~乳房自らが乳腺炎を予防しようとする
3.赤ちゃんに畏敬の念を持って伴奏~赤ちゃんの力を,お母さんと共に敬う
1.自然な経過を少しの手伝いでより良くする
2.母親が違和感を覚えるところを癒す手伝いをする
4.赤ちゃんとお母さんが先生~母児相互作用の素晴らしさから学ぶ
BSケアを応用したお母さんにもできるセルフケア
魔法のクチュクチュ
赤ちゃんの母乳の飲み方に倣う手当て
全国のBSケアプレゼンター/BSケア関連投稿論文・学会発表一覧
索引