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商品番号 601935 2022年8月18日 刊行
看護教育担当者に必要な教える技術

看護教育担当者に必要な
教える技術

教育担当者/看護部長/師長/副師長/主任/教員 対象

B5判 オールカラー 240頁
定価 3,300円(本体 3,000円+税)
ISBN 978-4-7760-1935-0


「教え方」を教わったことがない
教育担当者のバイブル!

本書の特色

スタッフの意識や行動が変わる
「教え方のスキル」が充実
コロナ禍におけるオンライン研修のポイントも!

すぐに現場で役立つ! ダウンロードツール

「看護教育担当者のコンピテンシー」チェックシート

教育計画・学習プログラムの作成に使えるワークシート

著者

政岡祐輝
 熊本大学大学院 社会文化科学教育部
 博士後期課程(教授システム学)在学
 国立循環器病研究センター 医療情報部
 医療情報運用管理室 室長
 教育推進部 副看護師長/集中ケア認定看護師

池辺 諒
 星槎大学大学院 教育実践研究科 専門職学位課程修了
 株式会社Medi-LX 代表取締役/救急看護認定看護師

内藤美欧
 Teachers College, Columbia University 修士課程修了
 (Organizational & Leadership department/
 Adult Learning & Leadership program:
 成人学習・リーダーシップ専攻)
 社会医療法人至仁会圏央所沢病院 看護師

政岡祐輝:2007年国立循環器病研究センター心臓血管外科系集中治療室に配属。2014年に集中ケア認定看護師の資格を取得し、現在に至る。熊本大学大学院社会文化科学研究科博士前期課程(教授システム学)を修了後、現在は同大学院の博士後期課程に進学し、教育に関する研究にも取り組んでおり、院内外の看護師を対象とした研修を数多く企画し実施している。

池辺 諒:2009年大阪医科大学附属看護専門学校卒業後,大阪府立病院機構大阪母子医療センター入職。手術室を経て2013年よりPICU配属。2017年救急看護認定看護師資格取得。臨床に従事しながら、星槎大学大学院教育実践研究科で「臨床における教育」を学び、2020年同大学院の専門職学位課程を修了。

内藤美欧:2016年上智大学総合人間科学部看護学科卒業後、都内大学病院のICU・CCU病棟、社会医療法人至仁会圏央所沢病院SCU病棟での勤務を経て、2019年よりアメリカ・ニューヨーク州のTeachers College, Columbia University(コロンビア大学教育大学院)で「成人学習・リーダーシップ」を専攻。最先端の教育学を専門的に学び、2021年5月同大学院の修士号を取得。同年6月から現職。現在、院内教育担当者として研修プログラムの設計や運営を行い、継続教育支援に携わっている。

主な内容

第1章 看護師育成の現状とコンピテンシー

 ・看護師育成の現状

 ・教育担当者が悩む要因とは

 ・教育担当者に求められる「コンピテンシー」を知ろう


第2章 教育担当者としての基盤

【教える技術1】
対人関係が円滑となるようなコミュニケーションを行う

 ・相手の伝えようとしている内容からその真意を理解しようと努める

 ・明確にメッセージを相手に伝える

 ・積極的に相手の話を傾聴する

 ・質問しやすく,かつ話しかけやすいように振る舞う

【教える技術2】
意図を的確かつ効果的に伝える

 ・5W1Hを組み込んだ,簡潔明瞭なメッセージを用意できる

 ・説得力のあるプレゼンテーションができる

 ・口頭および視覚的な方法を使って複雑な情報をまとめ単純化できる

【教える技術3】
組織・部署内の教育に関連する人と協働的で良好な信頼関係を築く

 ・関係性を構築するために相手に興味・関心を寄せてコミュニケーションを図る

 ・仕事に対する真摯な姿勢を示す

 ・自分の価値観を押しつけずにさまざまな立場の人の多様な価値観を認める

 ・感情を適切にコントロールしてかかわる

【教える技術4】
教育に必要となる能力の開発・維持・向上に取り組む

 ・教育に必要な最新の知識やスキルを学ぶために専門書などから情報収集をする

【教える技術5】
倫理的および法的基準を遵守する

 ・組織および職業上の倫理規定を遵守する

 ・機密保持および個人情報に関する倫理的・法的要件を遵守する

 ・組織の専有情報,情報セキュリティ,および財産保護の規制を遵守する

【教える技術6】
教育観をもって取り組む

 ・教育・人材育成において大切にしていることを記述・表現する

 ・学習者中心に教育をとらえる

 ・次世代の教育担当者に向けてロールモデルを示す


第3章 パフォーマンス分析

【教える技術7】
パフォーマンス目標を明確にする

 ・組織のビジョンや使命から組織が求める看護のパフォーマンスを明確にする

 ・組織や部署に必要な人材育成のための段階的な目標を明確にする

【教える技術8】
パフォーマンスの現状を明確にする

 ・組織や部署のパフォーマンスの実情を明確にする

 ・組織が求める姿との乖離の根本的原因を分析し課題を明確にする

 ・教育活動以外も含めたパフォーマンスギャップの解決策を検討する

 ・教育活動で解決し得る課題(パフォーマンスギャップ)を選定する

 ・教育活動の限界を認識し,費用対効果・時間対効果の高い解決策を選択する

【教える技術9】
利用可能な資源や取り巻く環境を分析する

 ・組織としての支援体制(利用可能な人的資源,環境も含む)全体を把握・理解する

 ・指導するにあたって,対象患者,看護師配置,時間,場所,物品などの条件を確認する

 ・ステークホルダーのニーズ分析を行う


第4章 設計と開発

【教える技術10】
学習目標の明確化を図る

 ・学習成果の分類を行う

 ・行動目標,評価条件,そして合格基準を明らかにする

 ・利用可能な資源や取り巻く環境を加味し,目標を調整する

【教える技術11】
学習者の分析を行う

 ・組織や部署の学習者の学業成績や理解力などの一般的知能レベルを把握する

 ・学習者の学習方法の好みを把握する(講義やグループ学習などの好み,利用するメディアの好み)

 ・学習者の学習意欲を把握する

 ・学習目標を達成するために,学習者があらかじめ身につけておくこと(前提条件)を把握する

 ・学習者がこれから学習する内容や関連する内容に関して,どの程度知っているか(経験しているか)を把握する

 ・組織や部署の学習者個々の学習深度のばらつき度合いを把握する

【教える技術12】
効果的かつ効率的な学習プログラムを設計する

 ・教育内容の構造を明らかにする

 ・学習目標および予想される学習成果に応じた学習方法を選定する

 ・動機付けモデルなどの教授設計理論やモデルを活用し,教育計画(学習プログラム)の設計を行う

 ・教育的介入を強化し得る技術やメディアを使用する

 ・教育計画(学習プログラム)を他者が見て分かるよう明文化する

 ・所要時間・使用物品・必要となる人材などのコストを意識した教育計画(学習プログラム)を立案する

 ・学習者に観察,一部実践,単独実践という段階的な実践機会が提供できるよう調整する

 ・管理者に設計した教育計画の承認を得る

【教える技術13】
教材の選択・開発・改訂を行う

 ・既存の資料の活用可否を検討し,学習目標を達成するのに必要な教材を選択,または開発・改訂する

【教える技術14】
評価方法を決定する

 ・学習目標を評価するために有効な方法を選定,または開発する

 ・評価内容・方法が学習目標,予想される学習成果,および教育計画と一致していることを確認する

 ・学習者の学習評価結果を記録・保管する仕組みをつくる


第5章 運営

【教える技術15】
教育計画の進行と進捗管理を行う

 ・学習者自身が目標や進捗状況を把握できているか確認しながらプログラムを進める

 ・学習者の未経験・未達成の到達目標を明示し,実践機会を獲得できるようスタッフと調整する

 ・学習者の集合研修などの学習内容をOJT担当者などに周知する

 ・学習者の集合研修などの学習内容を試せる実践機会の調整を行う

 ・教育計画の進行可否を判断するため,学習者の行動観察・各種資料点検・OJT担当者や学習者からのヒアリングなどから情報を収集する

 ・学習者の実践状況や目標達成状況を把握する

 ・学習者の学習進捗状況を他の教育担当者や管理者に報告する

【教える技術16】
学習者に対する学習支援を行う

 ・学習者に学習目標やスケジュール,学習内容などの教育計画を説明し,理解を得る

 ・学習者が主体的に未達成の課題を達成できるよう,学習者と共に検討し支援する

 ・安全な場づくりのために質問や相談をしやすい状況をつくる

 ・学習者が学びを深める場として,必要な情報を自主的に調べられる環境や,同僚との会話といったインフォーマルラーニングの活用を検討する

 ・学習者にフィードバックを与え,内省の機会を提供する

【教える技術17】
OJT担当者の役割遂行支援・教育を行う

 ・OJT担当者と,学習目標やスケジュール,学習内容などの教育計画を共有する

 ・OJT担当者に学習者に的確な指導ができているかのフィードバックを与え,内省の機会を提供する

 ・学習者の目標達成を支援する具体的な指導方法をOJT担当者と検討する

 ・OJT担当者の負担軽減や効率化を図る策を講じる

 ・OJT担当者の心身の状態把握とその支援に努める

【教える技術18】
教育計画推進に向けた環境調整を行う

 ・全スタッフの支援を得るために,教育計画と進捗状況の共有を行う

 ・教育担当者の不在時でも教育計画の進行が滞らないように,学習者とOJT担当者の支援を調整する

 ・教育計画推進にあたり,ステークホルダーに対する説明・説得・交渉を行う

 ・教育計画推進にあたり,全スタッフに業務負担増大などへの理解を得る


第6章 評価と改善

【教える技術19】
学習者の目標到達に対する評価を行う

 ・実践場面の他者評価や自己評価に加えて,ミーティングの開催,学習者との面談にて学習者の目標到達度を評価する

 ・学習者の目標達成状況や実践上の課題をOJT担当者に確認することで評価の一つとする

【教える技術20】
学習プログラムに対する評価を行う

 ・提供した教育指導における学習者の満足度や主体性について評価できる

 ・提供した教育指導において,学習者の知識・スキルの理解度や習熟度を評価する

 ・提供した教育指導において,学習者が学んだ知識・スキルを現場で活用し行動変容したかどうか評価する

 ・設計した学習プログラムが現場の看護の質の向上に寄与したかどうか評価する

 ・分析,設計と開発,運営に至る各フェーズにおいてその都度評価を行い,研修全体の形成的評価を実施する

 ・得られた評価結果をもとに,直接指導にかかわるすべての人と共にインストラクションの改善を図る

【教える技術21】
学習環境の評価を行う

 ・全スタッフの支援を得るために,教育計画と進捗状況の共有が行えたか評価する

 ・教育担当者の不在時でも支援が滞らないように調整できていたか評価する


第7章 オンライン研修のポイント

 ・オンライン研修のメリット

 ・オンライン研修のデメリット

 ・オンライン研修を行うにあたっての心構え

 ・オンライン研修の極意


付録

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