在宅療養支援・入退院支援の質を上げる教育・ツール実践集
地域包括ケアが推進される現在、患者が退院後に住み慣れた地域で安心して療養生活を送るための在宅療養支援、そして入院する前から退院に向けた入退院支援が重要性を増しています。患者・家族が望む支援を実践するためには、看護師のアセスメント能力や様々な能力を高める教育が必要不可欠です。質の高い在宅療養支援・入退院支援を実践している現場の執筆陣が、その取り組みの実際や、教育に使用しているツールを紹介します。
キャリア開発ラダーとリンクさせた入退院支援教育の実際
病棟看護師への入退院支援研修と教育支援
外来看護師による「在宅療養支援の早期介入」を実現する問診票の改訂
病棟看護師の退院支援の質を上げる
入職時から始める! ラダー別の退院支援教育
患者の「生活のイメージができる」スタッフの育成~おうちに帰れるかなトランプの開発と活用
院内認定退院支援インストラクター育成の取り組み
院内退院支援看護師育成の仕組みに基づく継続的な入退院支援の人材育成 ほか
25年1-2月号特集
地域連携・入退院支援におけるリソースナースの介入と活用
戦略マップを活用した地域包括ケアを推進するリソースナースの活動拡大
市立貝塚病院 副院長兼看護局長/認定看護管理者
西野万寿子
認定看護師を中心とした医療チームの地域支援活動
〜目指せ! 地域住民の健康寿命増進
徳島県立海部病院 看護局長
勝瀬昌代 ほか
地域連携における感染管理認定看護師の役割と活動の実際
川崎市立川崎病院 感染対策室 担当課長/感染管理認定看護師
KAWASAKI地域感染制御協議会 看護師部会 元代表幹事
井原正人
地域・へき地医療における診療看護師(NP)の役割
〜課題のとらえ方と介入の実際
独立行政法人国立病院機構 長崎医療センター
統括診療部 脳神経外科・教育センター 診療看護師
本田和也
病院から地域へ!
特定行為研修修了者の活躍に向けた体制構築と活動の実際
稲沢市民病院 看護局 皮膚・排泄ケア特定認定看護師
黒木さつき
効率化と質向上の両立を目指す!
転院支援における連携の深化
増え続ける高齢者の救急搬送に地域全体で取り組む
医療法人渓仁会 手稲渓仁会病院 看護師長
荒木絢子
救急外来からの「one-stop救急連携」システムの構築と救急患者連携搬送料に対応した改善
日本赤十字社 愛知医療センター名古屋第二病院
患者支援センター 入退院支援室 室長
八田恵利
筑豊地域の保健医療圏における連携と転院調整の実際①
従来型の連携+ICT導入による連携の強化
株式会社麻生 飯塚病院 地域連携センター 副センター長
医療ソーシャルワーカー
浦川雅広
筑豊地域の保健医療圏における連携と転院調整の実際②
医療圏を超えた広域アライアンスの黎明
社会保険田川病院 院長補佐/認定登録医業経営コンサルタント
公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会 情報活用専門分科会 委員
小塩 誠 ほか
筑豊地域の保健医療圏における連携と転院調整の実際③
在宅療養支援病院としての病床運営と地域連携
医療法人博愛会 頴田病院 事務長
古井紹義 ほか
25年3-4月号特集
身寄りのない人の入退院支援・意思決定支援
「身寄り問題」を正しく理解する
身寄りのない方の医療同意をどうする?
入院を断らない地域を創る
誰一人取り残さないを実現する支援体制
高齢者等終身サポート事業を通じた支援の実際
身寄りのない患者の入院生活を支える院内体制・マニュアルの作成と活用
能登半島地震で求められた地域連携
~入退院(転院)・搬送・受け入れの実際と生じた課題
市立輪島病院の被災状況と地域医療連携室としての活動
発災時の入院患者等への対応・被災地域の患者の受け入れと震災時の入退院支援センターの役割
被災地域の患者の受け入れと地域医療連携室の役割・連携
能登半島地震時の動きと大規模災害を想定した体制整備・地域連携
能登半島地震における広域搬送等の活動経験
25年5-6月号特集
地域連携パスの活用で、院内PFMから地域で行うPFMへ
大腿骨頸部骨折から始まった地域連携パスは脳卒中、心不全、がんなどの疾患にも広がったものの、活用している地域は横ばい傾向にあると聞きます。一方で、最近では誤嚥性肺炎や尿路感染等へも活用を拡げている地域も出てきています。高齢患者の増加に伴い急性期病院と回復期や慢性期の病院間の連携がますます重要になっている昨今の地域連携パスの活用の意義や取り組みを紹介します。
入院時の業務効率化と多職種協働
入院予定の患者に対し、外来において、状態把握や入院生活の説明等の患者サポートを行っている病院は多いと思いますが、これらの業務を行う人員は限られている中、効率よく業務を行い、さらに把握した情報を多職種や病棟と共有し、効果的に活用することが求められます。本特集では、デジタルツールやシステム等も用いながら、患者のサポートと業務の効率化・協働を行っている取り組みを紹介します。
25年7-8月号特集
医療的ケア児と家族を支える地域連携・多職種連携
スタッフの経験・知識に左右されない
退院支援をサポートする標準化・ツールの活用
ケースで学ぶ!
入退院・在宅支援場面での倫理的問題と解決の糸口
りかこの冒険
妄想から築く連携づくりの物語
生と死にかかわるケア
~緩和ケアからの語り
ビュートゾルフ柏から見えてくる
住み慣れた地域での暮らしへの伴走とこれから
退院支援の連携にかかわる多職種の悩み・課題と対策[3-4月号から新連載]


聞き手 影山康博
早稲田大学 人間科学学術院 人間総合研究センター 研究員博士(人間科学)(早稲田大学)
早稲田大学人間科学部卒業。アメリカ合衆国にて大学院正規留学。早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了(学位取得)。所属学協会は、日本在宅ケア学会、日本看護福祉学会、日本社会医学会、日本医療マネジメント学会、日本難病看護学会、日本社会福祉士会、東京社会福祉士会。
原著論文「医療ソーシャルワーカーと退院支援看護師の退院支援実践力の構成因子と職種間の差異-2職種における専門スキルの強み-」にて、2022年度一般社団法人日本在宅ケア学会優秀論文賞を受賞。
ゲスト 清水未来子
独立行政法人 地域医療機能推進機構 東京山手メディカルセンター 入退院支援室 難病看護師/退院支援看護師
市立小樽病院高等看護学院卒業。武蔵野大学人間科学部看護学コース修了、学士(看護学)の学位取得。Gastroenterological Nurses College of Australia(GENCA)にて、IBD Nurses Foundation School での研修を修了。難病看護師(日本難病看護学会認定)。両立支援コーディネーター資格保有(労働者健康安全機構)。所属学会は、日本難病看護学会、日本炎症性腸疾患学会。現在は退院支援看護師として看護部に所属し、炎症性腸疾患をメインとした消化器内科・腎臓内科の混合内科病棟と、大腸肛門科の外科病棟を担当。
動画教材
家族の問題へのアプローチ
●家族の発達と葛藤
●夫婦関係の問題
●夫婦のコミュニケーションへの着目
●母娘のアンビバレントな関係
●母息子関係の落とし穴 ほか
認知症ケアの質を高めるコミュニケーション
●認知症とは?
●認知症の人が見ている世界観
●認知症ケアと予後予測
●認知症の人とのコミュニケーション ほか
今できることから始めるACP
●日本におけるACPの現状と課題
●変わりゆく意思をどう支援するか
●ACPに役立つ考えエフェクチュエーションとは
●ACPに役立つ考えエフェクチュエーションを活用する
●急性期ケアでのエフェクチュエーション活用とACPの実践例 ほか
見える化で合意形成を促進するビジュアルファシリテーション
●問題を外在化するアクション活用術!
●文章の構造化をしてみよう
●インタビューをしてみよう
●色を使いこなそう ほか
Dr.武藤の連携動画講座
●診療報酬改定と外来・在宅
●地域連携DXの現状と課題
●失敗続きの少子化対策
●身体拘束の現状と課題~身体拘束の最小化を目指して
●誤嚥性肺炎地域連携パス ほか
Web記事
医療者が押さえておきたい社会資源の基礎知識[連載]
訪問看護から見える患者の日常生活を退院支援に活かそう[連載]
医療福祉連携士による地域連携取り組み最前線[連載]
連携先駆者と考えるこれからの地域連携〜全国連携実務者ネットワークだより[連載]
患者・家族の意思決定支援でのコンフリクト(葛藤・対立)[連載]
看護部長が患者になってみえたこと[連載]
当事者のホンネ!多職種連携と地域包括ケア[連載]
コロナ禍の今、振り返る東日本大震災と熊本地震[連載]
Dr.武藤の連携トピックス[連載]
対人援助職のためのセラピー講座[連載] ほか
