Care styles consulting 代表　井上ルミ子

2005年より介護事業所専門の運営コンサルティングをスタート。医療・福祉の現場経験をベースに職場の安定化・活性化に力点を置き、組織、チーム、個人の目指したい未来実現の支援に定評がある。経営者や職員との対話を大切したコンサルティングが特徴。また体験から学ぶワークショップ研修、月々リリースの無料教材eラーニングはリピーターが増加中。

　
私の主な仕事は、実際の介護現場に入って管理者や職員と協働で利用者・家族・地域から信頼される組織作りだと思っています。それは、介護の運用能力を高めることを専門としながら、経営と運営の両輪のバランスをとっていくことを意味します。つまり、経営者との戦略協議、幹部への指導、支援、現場職員との接点など、すべてをリンクさせながら、データと肌感覚の両面を大切にしています。

では、今回のような新型コロナ危機に直面した際に、経営者や管理者は何を望まれてるのでしょうか？　おそらく、感染に対する専門的な知識と同時に、それが実際の現場でどう展開していけば良いのかの起動力のあるアドバイスではないかと思います。

さらに今後しばらく、ほぼすべての行為が濃厚接触である介護行為を提供することを業としている介護事業所にあって、どう判断し行動していけばよいのか、完全終息までは介護の成長の鈍化をどこまで見据えていらっしゃるのか、それらを総合的にコンサルティングするのが、介護コンサルタントの存在意義であり、どのような状況に置かれても、乗り越えられる組織構築をしていくことだと思っております。

緊急事態宣言も解除されていく中、介護業界としては新しいフェーズで運営していく必要があると感じています。今回、日総研様の好意により、私どもが作成したＥラーニング教材「新型コロナウイルス感染症対策研修動画」を公開させていただく場をご提供いただけたことに感謝しつつ、本コンテンツ（動画）が介護現場の皆様に少しでも助けになれば幸いです。