検査データから起こり得る状況を
見落とすことなく読み取る力を身につけよう !
助産師および看護師は、分娩経過や妊婦の生体検査などから得られるさまざまな情報を基に妊娠中や分娩中の母体胎児の正しい状況把握を行い、適切な対応を考え実行・ケアにつなげることが求められます。また、産科医師の指示の内容を正しく理解し実践するためには基本的な検査方法・理論の理解や検査数値から考えられる病態を知っておく必要があります。本セミナーでは、症例を基に理学的所見で得られた情報や、超音波などの画像検査、血液検査データ、微生物学的検査や感染症検査のデータなどの読み方をそれぞれの時期や場面(合併症など)に応じて解説します。また、得られたデータから助産師、看護師が行うべき判断とベストなケアについても解説します。
プログラム
1.子宮内胎児発育不全
2.妊娠高血圧症候群・母体腎機能異常
3.産科危機的出血
4.母体バイタル異常
5.切迫流産・早産
6.母体感染症
7.分娩停止
8.血液型不適合妊娠(臍帯血検査を含む)
9.胎児機能不全
10.妊娠糖尿病
1.子宮内胎児発育不全
1)超音波検査、画像検査から分かること
2)管理方針、経過観察の方法は?
3)娩出のタイミングはどうやって決める?
2.妊娠高血圧症候群・母体腎機能異常
1)胎盤機能異常と妊娠高血圧症候群、リスクと予防を踏まえて
2)管理方針、妊娠中の血圧測定、尿検査の意義
3)見逃してはいけない検査数値
4)妊娠高血圧症候群の薬物治療
3.産科危機的出血
1)産科出血とは?
2)産科出血の診断と対応
3)産科DICが疑われる時、まず何ができる?
4)輸液と輸血の基礎知識
4.母体バイタル異常
1)血栓・塞栓症
2)子癇
3)周産期心筋症
4)妊婦の蘇生法
5.切迫流産・早産
1)切迫流産・早産の原因・症状
2)切迫流産・早産の検査方法(細菌学的検査・採血検査)
3)切迫流産・早産の管理
6.母体感染症
1)妊娠初期検査の結果から何を読み解くか
2)各論風疹、サイトメガロウイルス、GBS、トキソプラズマ など
7.分娩停止
1)分娩停止の診断~画像検査? 内診?
2)児頭骨盤不均衡(CPD)の診断の実際
3)分娩の要素から考える分娩停止への対応
8.血液型不適合妊娠(臍帯血検査を含む)
1)妊娠中の管理方針
2)分娩方針と出生児への対応は?
9.胎児機能不全
1)診断、検査方法、管理方法
2)分娩方法はどうやって決めるか?
10.妊娠糖尿病
1)リスク抽出と診断
2)妊娠中の管理~栄養管理と自己血糖測定
3)分娩方針と出生児への対応は?
※アドバンス助産師2024年・2025年・2026年 更新申請要件「選択研修」(5.5時間)に該当します。本セミナーを受講された方には受講修了証明書を発行いたします。(更新申請要件の詳細は日本助産評価機構のホームページ参照)。