「根拠がある指導」
新人・後輩の教育に活かせる
「この所見は正常かな?」「モニター頼りで観察に自信がないけど、何か変」「急変サインを見逃したくない」「実際のこの所見を見つけたけどどうしたらいい」など、患者のサインに気づく観察能力を高めたいという声をお聞きします。本セミナーでは、フィジカルアセスメントについて正常と異常を踏まえ、「患者の個別性に応じたフィジカルイグザミネーションのポイント」「呼吸音の見極め」「ショックの見抜き方」など講師の実演や実習を交えて学びます。現場で奮闘している講師ならではの、同じ目線で共感できる講義にご期待下さい。
プログラム
1.呼吸器のフィジカルアセスメントと対応
2.循環器系のフィジカルアセスメントと対応
3.消化器系のフィジカルアセスメントと対応
4.脳神経・意識障害のフィジカルアセスメントと対応
5.急変を見つけた時にやりたいこと
6.まとめ・質疑応答
1.呼吸器のフィジカルアセスメントと対応
1)呼吸器の解剖と呼吸に影響を及ぼす因子
2)呼吸器のフィジカルイグザミネーションと異常時に対応したいこと
●視診(呼吸の観察、胸部の観察)
●触診(皮膚・皮下、気管偏位、音声伝達)
●打診(前胸部・背部、打診音と臓器の位置、横隔膜の動き)
●聴診(呼吸音はどこで聞く?部位別の特徴と異常呼吸音の見極め)
3)異常所見があるときの対応(酸素療法は必要?、加湿は充分?、危険なサインなど)
2.循環器系のフィジカルアセスメントと対応
1)循環器の解剖と循環動態、ショックの考え方とそのサイン
2)循環器のフィジカルイグザミネーション
●視診(皮膚観察、臍部、輪郭、表面の動き)
●聴診(心音の判読、うっ血性心不全、チアノーゼ、末梢循環不全)
3)ショックの分類の予測の仕方、対応はどうしたらいい
3.消化器系のフィジカルアセスメントと対応
1)消化器の解剖
2)消化器のフィジカルイグザミネーション
●血圧、脈拍測定/視診・触診・打診(四肢、頸部、胸部)
●聴診(腸雑音の聴診、血管性雑音の聴診)
●打診・触診(鼓音、濁音、浅部触診、深部触診、腸管・肝臓の触診)
3)おなかが痛い!急性腹痛の危険なサイン
4.脳神経・意識障害のフィジカルアセスメントと対応
1)脳の解剖
2)脳神経のフィジカルイグザミネーション
●意識状態の評価(JCS、GCS、ECS)/瞳孔の観察、硬直体位
●呼吸状態/皮膚・末梢の循環
3)危険な意識障害と観察のポイント(頭部CTに先に行っていいの?)
5.急変を見つけた時にやりたいこと
1)急変時の考え方と動き方
2)気管挿管時のポイント など
6.まとめ・質疑応答