実技体験と症例を使ったQ&Aで評価のポイントが学べる
特色
経口摂取・誤嚥性肺炎防止に重要な摂食嚥下の評価のポイントが学べる
VF・VEのない施設の方でも適切な評価と経口摂取の進め方が学べる
近年では高齢による嚥下障害も増加しており、脳血管疾患などにより生じる嚥下障害だけでなくサルコペニアや老嚥などを呈した誤嚥性肺炎への対応が重要となっている。本研修では実際の臨床場面を想定し、入院時情報・ST評価から嚥下動態を予測し、その後に嚥下造影検査の動画を用いて検証することで「嚥下動態を予測する評価」を身につけることを目的とします。嚥下造影検査を実施されていない施設の方にとっても、評価からどのような嚥下動態なのかを予測し動画で検証することは評価の質を高める機会になると思われます。また、結果に基づく経口摂取の進め方および留意点について解説します。
プログラム
1.摂食嚥下障害の原因
2.患者の状態について
3.嚥下機能の評価と経口摂取開始基準について
4.症例情報から考える「嚥下動態を予測する評価」「経口摂取の進め方・留意点」
5.訓練介入・筋力訓練
6.経口摂取移行・誤嚥性肺炎を予防につながる食事選択・介助時の留意点について
7.グループディスカッション
1.摂食嚥下障害の原因
1)脳卒中による嚥下障害
2)高齢による嚥下障害(パーキンソン病、サルコペニア・フレイル・老嚥)
3)抜管後の嚥下障害
2.患者の状態について
1)意識レベルと呼吸状態
2)栄養状態について
3.嚥下機能の評価と経口摂取開始基準について
1)嚥下の5期モデル
2)実技体験で学ぶ嚥下障害
・認知症の方の摂食嚥下を疑似体験
・嚥下圧が高められないような状態での嚥下を体験
・嚥下における舌の役割を体験
・頸部の角度による嚥下の違いを体験
・呼吸と嚥下の関係を体験
・ギャッジアップの角度の違いによる嚥下の違いを体験など
3)経口摂取開始基準
4)嚥下機能の評価について
①嚥下障害の問診の取り方
②脳神経から見た嚥下機能評価
③RSST(反復唾液嚥下テスト)/MWST(改定水飲みテスト)
④舌圧(舌圧の測定)・頚部筋の見方
⑤頚部聴診について
⑥VF(目的/画像の見方/評価のポイント)
4.症例情報から考える「嚥下動態を予測する評価」「経口摂取の進め方・留意点」
症例情報(入院時情報・ST評価・VF動画)を用いて、適切な評価、誤嚥性肺炎の予防、経口摂取の進め方と留意点を解説
5.訓練介入・筋力訓練
1)筋力訓練
2)電気刺激装置
3)呼吸訓練
4)口腔ケア
6.経口摂取移行・誤嚥性肺炎を予防につながる食事選択・介助時の留意点について
1)食事選択の基準
2)食事介助((座位・ギャッジ45度・ギャッジ30度)メリット/デメリット)
3)見逃してはいけない嚥下障害の症状
4)不顕性誤嚥の見つけ方
7.グループディスカッション