タスク・シフト/シェアに伴い、看護現場は看護職と看護補助者がチームとして協働し同じ目線・目的の下、安全で質の高い看護を提供していくことが当たり前になってきました。つまり永遠の課題である“看護の質”は看護補助者の業務レベルはもちろん、そのコミュニケーションや倫理観・倫理的感性が左右すると言えます。特に倫理部分に関してはその教育背景・臨床経験・思考過程などの違いもあり特に難しいようです。そのため看護補助者が倫理的に思考し行動できるよう倫理教育を行うことが重要ですが、様々な世代、多様な背景を持ち看護補助者を対象とした倫理教育は、看護師への倫理教育とは異なるポイントがあり、何をどのように教えるか?指導者・学習者としての関係でどうかかわるか、コツが必要です。 本セミナーでは、看護補助者を対象とした集合研修や現場レベルでの教育支援において、教えなければならない内容と教え方のポイントを解説します。さらに、演習を通して、現場ですぐに活用できる集合研修での倫理教育実施プログラムを作成し、集合研修を踏まえたOJTのポイントを学びます。
プログラム
1.看護補助者を対象とする教育指導ポイントと“倫理教育”の準備
2.看護補助者に集合研修で倫理を教える!何をどうすれば? ポイントを学ぶ
3.多様な看護補助者が対象! 現場での倫理教育・指導
4.まとめ・質疑応答
1.看護補助者を対象とする教育指導ポイントと“倫理教育”の準備
●看護補助者のノンテクニカルスキル・倫理観が現場の質を左右する!
●倫理を “教える”視点で学び直し~教える側のレディネスを整える
●補助者への「技術教育」ではない“ノンテク”教育
●看護補助者を取りまく倫理的問題とその認識
2.看護補助者に集合研修で倫理を教える!何をどうすれば? ポイントを学ぶ
●看護補助者のイメージ化を図ることが大切
●看護師対象の倫理教育と異なる点・難しい点
●“看護職者の倫理綱領”を実践レベルへの落とし込みと教授の仕方
●倫理教育実施プログラム作成のポイント→ロジックモデルを用いて
●演習
ロジックモデルを用いた倫理教育実施プログラム作成・共有
●講師例の解説! 作成プロセスとプログラム
●研修評価の方法
3.多様な看護補助者が対象! 現場での倫理教育・指導
●補助者も多様化! 世代も背景も仕事観も…かかわり方
●集合研修を活かす“倫理の現場指導”の具体策
●倫理的ジレンマが発生した時、教育機会としての活かし方
●楽しく演習
様々なタイプに合わせたOJTでのリフレクション方法
4.まとめ・質疑応答