手段や結果にとらわれず妊産婦の目的や原因へのアプローチ方法を習得
“助産師自身”が“原因を評価、判断”ができ、手あてを出来るようになる!
フィジカルアセスメントから評価・判断・対処・予防を学ぶ
●妊産婦トラブルの状態や訴えの“アセスメント”から、“助産師自身が原因を評価、判断”ができ、手あてを出来るようになることを目指します。
●筋肉の起始、停止部にアプローチし受容器に興奮を促し、“痛いけど気持ちいい刺激”を引き出す“手あて”についてより詳しく解説します。
●筋肉に触れ、術手と受手に分かれて実際に確認、体感もしていきます。
本セミナーでは『妊産婦トラブル』に対し助産師がケアできる範囲、役割について知り、手段にとらわれず妊産婦の目的や原因にアプローチしすることによって、フィジカルアセスメントから評価・判断・対処・予防といった流れに沿って詳しく説明し、手あてを習得していただけます。
プログラム
1.実際の骨盤ケア~手あてまでの流れ
2.手あての実際7つの筋の起始、停止部がポイント
3.手あて部位
4.実技筋肉に触れ、術手と受手に分かれて実際に確認、体感
5.実技3つの“つまみ手技”
6.実技3つの“育児イメトレ体操”
7.実技育児動作での身体の使い方
8.まとめ
1.実際の骨盤ケア~手あてまでの流れ
1)問診
●2つの重要な確認事項とは
2)視診
●前額面、矢状面のニュートラルポジションを確認
3)触診
●額面:腸骨稜、肩甲骨下角
●矢状面:ASIS、PSISを確認
4)自動運動
●腰椎:前屈、後屈、側屈、回旋動作
●代償動作や疼痛部位の確認
5)徒手検査(骨盤健診)
①頚肩痛:アドソン、アレン、ライトテスト
②腰痛:ケンプ、SLRテスト
③恥骨痛:恥骨結合部への圧痛、内転筋群ストレッチ痛を確認
各検査の結果が陽性になった場合の対応における流れも説明します。
2.手あての実際7つの筋の起始、停止部がポイント
1)ニュートラルポジションをとりやすくする目的
2)手あての意義
3)臨床的効果
4)手あての方法
●下半身での体重移動、手を支点にして身体を預ける
●肘を伸ばして脇をしめる
●面に対して垂直に圧をいれていく
5)仰臥位、側臥位の手あて時のニュートラルポジションを確認
3.手あて部位
1)仰臥位
●大腿四頭筋
●大胸筋
●胸鎖乳突筋
2)側臥位
●脊柱起立筋
●ハムストリング
●殿筋群(梨状筋)
●内転筋群
4.実技筋肉に触れ、術手と受手に分かれて実際に確認、体感
各グループに分かれてレクチャーしていきます。実際に起始、停止部へのアプローチ方法を確認。
“痛いけど気持ちいい”が、どのように効くのかを実践、体感します。
5.実技3つの“つまみ手技”
妊娠期や座位時、教室、保健指導やセルフケアで活用できる3つのつまみ手技をお伝えします。
①僧帽筋 ②胸鎖乳突筋 ③大胸筋
※筋腹へのアプローチ
6.実技3つの“育児イメトレ体操”
体幹を意識し骨盤と脊柱の連動性を出すために行います。
①歩行・階段足踏み体操
②抱き上げ・抱きおろし体操
③授乳、抱っこゆらゆら体操
7.実技育児動作での身体の使い方
授乳、だっこや立ち上がり、抱き上げおろし、おむつ替え、寝返り動作などの負担のかからない動きについての指導。
8.まとめ
注意すべき疾患について実際の症例をあげ手あてまでをシミュレーションし実演します。
骨盤ケアを健診時や分娩進行中のケア、産後ケア、母乳育児支援など、臨床においてどこで活かせたか、または活かせる可能性があるか、参加者と症例報告をしていきます。
注意事項
当日は実際に身体を動かし体感していただく時間を設けています。動きやすい服装でお越しください。
看護師・助産師を対象にプログラムを構成しています。これら以外の職種の方は事前にお問い合わせください。
※アドバンス助産師 更新申請要件・再認証申請要件「選択研修」(6時間)に該当します。本セミナーを受講された方には受講修了証明書を発行いたします。(更新申請要件の詳細は日本助産評価機構のホームページ参照)。