指導講師
鈴木みずえ氏
浜松医科大学医学部看護学科 特命研究教授
佐藤晶子氏
聖隷三方原病院 専門・認定看護室看護課長/老人看護専門看護師
鈴木みずえ: 看護師、保健師、医科学修士(筑波大学)、医学博士(筑波大学)。大学病院に勤務後、1996年より大学教員として看護教育に携わる。2008年より浜松医科大学医学部看護学科臨床看護学講座教授。2025年4月より現職。高齢者の転倒・認知症予防に関するケア方法・評価方法の開発、病院における認知症看護の実践、高齢者施設における意思決定支援などの研究や研修を行っている。
【執筆歴】
認知症および認知機能低下を有する入院・入所高齢者への身体拘束減少のための介入の有効性システマティックレビューとメタアナリシス、老年看護学、26(1)、2021
地域在住高齢者の転倒予防セルフケア行動の実態・因子構造・関連要因、日本転倒予防学会誌 10 61-73、2024
急性期病院の看護師に対する認知症看護実践能力育成プログラムの多施設ランダム化比較研究 パーソン・センタード・ケアと認知症の種類別プログラムの比較、日本老年医学会雑誌 61(2)、2024
いずれも共著
その他多数
佐藤晶子:院内において認知症ケアチーム、身体拘束最小化チーム、臨床倫理コンサルテーションチームに所属し活動。2015年より身体拘束最小化に取り組み、整形外科病棟で病棟管理者として2017年に身体拘束ゼロを達成。2019年より病院全体の身体拘束最小化に取り組み成果をあげている。
【執筆歴】
高齢者の『尊厳』と『安全』を守る 急性期病院における身体拘束ゼロ病棟達成の取り組み、老年看護学24(1)2019
病棟管理者としての身体拘束ゼロの実現、看護管理30(6)2020年6月
認知症plus 身体拘束予防、日本看護協会出版会 2020[編集アドバイス]
転倒・転落予防実践メソッド 2023 第3章 環境整備 6.身体拘束、じほう
管理者が身体拘束低減の必要性を理解し現場には具体的な代替案を示す、看護76(15)2024年12月
パーソン・センタード・ケアを基盤とし
患者の安全と尊厳の両立を目指す関わり方や工夫
身体拘束を「患者自身の安全のため」という理由であっても、一度開始すると、せん妄や認知症の行動・心理症状が悪化して、ますます対応が困難となり、漫然と継続せざるを得ない状況を引き起こします。さらに医療従事者の「人の尊厳」に対する倫理的な意識や感性が鈍磨してしまいます。
診療報酬改定に伴い、身体拘束最小化は急性期病院の喫緊の課題となっています。本研修では、点滴などの自己抜去、脱衣、徘徊などの具体的な場面で、身体拘束をしないでケアをするための患者の本人の視点からの関わり方や工夫について、身体拘束最小化チームとDSTとしてすべきことをまとめてお伝えします。
プログラム
鈴木氏
1.パーソン・センタード・ケアを基盤とした身体拘束予防の基本
2.身体拘束最小化に向けた方針の作成
3.認知症高齢者に対する看護の質を高める
佐藤氏
4.身体拘束最小化のためのケース別防止策
5.身体拘束最小化チームとDSTの役割
鈴木氏
1.パーソン・センタード・ケアを基盤とした身体拘束予防の基本
●PCCの基本、身体拘束の及ぼす影響
●倫理原則における身体拘束
●患者の本人の退院後の生活を見据えた医療安全の考え方
●認知機能が低下した高齢者の治療選択の意思決定支援
2.身体拘束最小化に向けた方針の作成
●診療報酬で求められていること
●身体拘束とされる具体的な行為と対策
●院内外の多部署・多職種での情報共有と連携
3.認知症高齢者に対する看護の質を高める
●BPSD予防
●せん妄予防
●転倒転落予防
佐藤氏
4.身体拘束最小化のためのケース別防止策
●チューブ類の自己抜去
●転倒・転落
●脱衣・放尿・弄便
5.身体拘束最小化チームとDSTの役割
●多職種チームの各職種の専門性
●緊急やむを得ない場合の3要件の検討
●安全を守りながら尊厳を守る:身体拘束を最小化するための取組み
◎開講日程
福岡地区 2026年1月10日(土)11:00~16:30
会場:日総研 研修室(第7岡部ビル)
◎受講料 (1名につき・税込)
一般 18,500円 会員 15,500円
※会員は日総研会員制・専門雑誌の年間購読者です。
※昼食代は含まれません。昼食は各自でご用意ください。
※講義終了後に受講修了証明書を発行いたします。
◎お支払方法
・コンビニ決済(払込票はハガキで送付 ※アプリ支払対応)
・クレジットカード決済
・当日、会場でもお支払いいただけます(現金のみ)。
◎開催日当日まで受付しております。
※定員に達した場合は、キャンセル待ちでのご案内となります。
お早めにお申し込みください。
※お申込みは、Web・電話どちらからでも可能です。
お電話での受付: 0120-054977(平日9時~17時、土曜9時~12時)
※開催3日前のWebでのご注文の場合、参加証や参加証電子版が届かない可能性がございます。その場合は、参加証の代わりに、自動返信メールをご提示ください。
※最少催行人数13人。これに達しないときは開催を中止する場合がございます。
※受講時の禁止事項(録音、録画)、お申し込み前の注意事項(受講要領)はこちら