多様化する子どもと家族のニーズに応える小児救急看護の臨床対応力を身につける
家族の思いをくみ取る適切なコミュニケーションと看護師が意識すべきこと
もう慌てない! 小児救急看護の“みる・聞く・伝える”をしっかり学ぶ
小児救急看護では、子どもと家族の特徴や現状を見極め、適切な対応が求められます。迅速な対応が必要な場面で、基本的な姿勢から、トリアージにおける電話相談の対応、緊急度・重症度が高い場面での家族への寄り添い方、虐待が疑われる場合の適切な対応の具体的な実践知識までを解説します。
プログラム
1.小児救急医療で子ども・家族を支える必須知識
2.場面別に対応の具体策を! 子ども・家族を精神的に支援する看護実践
1.小児救急医療で子ども・家族を支える必須知識
●現在の小児救急医療、小児(特徴と養育背景)、家族の特徴と現状
●受診する家族に対する医療者の基本姿勢、注意すべき医療者の対応
●救急外来を受診する家族の特徴
2.場面別に対応の具体策を! 子ども・家族を精神的に支援する看護実践
①小児救急トリアージの場面
●電話相談があった際に聴取すべきこと、わかりやすい伝え方
●小児救急に多い症状(発熱、嘔吐下痢、頭部打撲、呼吸器疾患)への対応
●家族の気持ちに寄り添ったコミュニケーション
・トリアージNSの心得(人格特性、行動特性、認知的特性)、家族への声かけ
●緊急度が低く、帰宅・様子見する場合の家族へのかかわりや指導内容
・発熱、呼吸器疾患、嘔吐下痢、熱性けいれんなどのホームケア
②緊急度・重症度が高い場面
●危急的な疾患で来院した家族の心理
●看護師のかかわり、どのような対応が有効か?
●混乱する家族への適切な対応
・不安を緩和する声かけと環境づくり
●収集すべき情報と伝えなければいけないこと
③児童虐待を疑う場面
●虐待が疑われる子どもの特徴や家族(親)の様子
・虐待の近年の動向
・虐待に多い症状(身体的虐待、ネグレクト、心理的虐待、性的虐待)と特徴
・軽度~重度の虐待の特徴と判断のポイント
●子どもや家族(親)への適切なかかわり方
・適切なコミュニケーションの実際
・家族(親)への〇×な対応