本セミナーの特徴
●急性期から在宅までどのステージでも実践できる
アプローチを解説
●VF・VEなしでも実践可能3つの評価法を実習で体験
●歯科医師ならではの視点!
口腔と摂食嚥下障害との関係も解説
Web用講師からのメッセージ
口元の動き・呼吸音/嚥下音・食行動のパターンで
評価することができます。
VF・VE検査なしでどうやって評価するの? そう思われる方もいると思います。しかし、VF・VE検査を実施するには、設備や多職種の連携が必要です。仮に実施できたとしても、得られたデータを正確に読み解き、臨床に活かすには、経験豊富な専門医のサポートも必要になります。これらの検査ができない環境では、全く別の方法での評価が必要になります。
本セミナーで紹介する方法は、医療や介護の基本である「見る・聞く・考える」です。食べる時の「口元の動き」を見ることで、現在の食事が口の機能にマッチしているかどうかを判定することが可能です。頸部聴診で「呼吸音、嚥下音」を聞くことで、のどの中をイメージすることが可能です。食事中の「食行動のパターン」を考察することで、食物認知の障害タイプを判別することが可能です。
実は間接訓練よりも残存機能を引き出すことが重要です。
摂食嚥下のリハビリテーションと聞くと、まずは間接訓練をイメージされるかと思います。しかし、摂食嚥下に長く携わってきた専門家は、あまり間接訓練にはこだわってはいません。実は間接訓練よりも大切にしていることがあります。それは、「残存機能を引き出す」ことです。残存機能を十分に引き出すことができれば、自然と食べられるようになり、その後のアプローチの選択肢も大きく広がります。本セミナーでは、「残存機能を引き出す」アプローチ法を詳しくお伝えします。
セミナーのねらい
摂食嚥下と聞くと、「VF・VE検査」「嚥下訓練」が必須というイメージがあります。実際には「検査機器がない」「訓練担当者がいない」「患者さんが認知症で、検査や訓練ができない」という現場は少なくありません。本セミナーは、「食べる」「認知する」「飲み込む」と3つの場面で簡単に実践できる評方法について解説します。加えて、残存機能を引き出すアプローチ方法についても解説します。
ポイント
セミナー聴講者よりいただいた下記の声を反映しております。
●姿勢/認知症の人の評価/食事形態の選定
●何をしても改善しないケース
●どうやっても食べてもらえないケース
●誤嚥を繰り返すケース
●臨床で行き詰るケース
プログラム
1.食べるための3つの機能
~5期モデルを使わずシンプルに解説~
2.このような方には要注意~3つの危険なサイン~
3.見る、聞く、考える、3つのカンタン評価法
4.摂食嚥下障害のホントの原因
5.リハビリテーション
~残存機能を引き出すアプローチ~
6.経口摂取の限界について
いつまで経口摂取を頑張るべきか!?
栄養サポートの考え方
7.質問
1.食べるための3つの機能
~5期モデルを使わずシンプルに解説~
①口の機能:食品を口で処理する機能
(食品別、口の動きの3つのタイプ)
②認知機能:食品を認識する機能(脳の4つの機能)
③のどの機能:食品を食道へ送り込む機能
(嚥下のスイッチ+のどの3つの機能)
2.このような方には要注意~3つの危険なサイン~
①舌の汚れ ②溜め込み ③ムセ・痰がらみ
3.見る、聞く、考える、3つのカンタン評価法
①口の評価:「口元の動き」を見よう
②認知の評価:「ミールラウンド」で考えよう
③のどの評価:「頸部聴診」で聞こう
※頸部聴診の実技体験をしていただきます。水分、ゼリー、固形物(おかき)などをご用意いただき、視聴ください。また、聴診器をお持ちの方はご用意ください。
4.摂食嚥下障害のホントの原因
実は加齢変化は関係ない!?
2大原因(認知症・脳血管疾患)の理解と疾患別の特徴
5.リハビリテーション
~残存機能を引き出すアプローチ~
●口へのアプローチ(食事調整の原則など)
●認知機能へのアプローチ(食事ケアによるかかわり方)
●のどへのアプローチ(姿勢調整のコツなど)
●疾患別のアプローチ、義歯についての考え方
【症例提示・症例検討】
・いつも舌が汚れている
・義歯を着けてもらえない
・食べずに食器や食品で遊ぶ
・食事中にムセる
・食事以外の時間でもムセる
・原因不明の熱が続く
・食品を溜め込む、吐き出す
・食べるペースが早い(ガツガツ食べ) など
6.経口摂取の限界について
いつまで経口摂取を頑張るべきか!?
栄養サポートの考え方
7.質問
配信期間中にメールで受け付けます。講師に確認のうえご質問者にメールで回答いたします。