本セミナーから学び得るもの
患者の訴え、症状から「何が起きている?」を考え、状態を的確にキャッチするポイントがわかる
COPD、気管支喘息など呼吸器疾患の適切なアセスメントを学び、根拠ある看護につなげる
患者とは、何らかの健康上の問題のため医療者の診断や治療、助言を受ける立場にある人を指します。私たち看護師は、その健康上の問題を問診やフィジカルイグザミネーションを駆使して読み取り、日々個別性のある看護援助を展開しています。一方で、個別性のある看護を展開するためには、「この患者には何が起きているのだろう」と考え、見抜く力が必要です。その日の患者の状態を的確に把握できなければ、その後に行う看護ケアは患者にとって苦痛や不快感を与え、時には病状の悪化を招く恐れもあります。本セミナーは、呼吸器疾患に焦点を当て、「なぜその症状が出るのか」を看護師としてアセスメントし、根拠を持った看護援助につなげられるよう解説します。
プログラム
1.症状を解釈するために身につけておきたい知識
~呼吸器疾患を理解する上で必要な解剖生理
2.症状が私たちに伝えようとしている事象の解釈
3.まとめ ~根拠を持った看護援助につなげるために
1.症状を解釈するために身につけておきたい知識
~呼吸器疾患を理解する上で必要な解剖生理
1)肺の構造と機能
2)換気と死腔
3)換気と血流
4)呼吸不全
2.症状が私たちに伝えようとしている事象の解釈
1)慢性閉塞性肺疾患患者のアセスメント
①COPDとは
②なぜ咳嗽が出る?
③痰はどこから出る?
④どうして肺は大きくなる?
⑤どうして1秒率は低下する?
2)気管支喘息患者のアセスメント
①気管支喘息とは
②夜間から明け方に出現する症状の特徴は?
③なぜ笛声音が聴こえる?
④リモデリングとは?
3)間質性肺疾患患者のアセスメント
①間質性肺疾患とは
②なぜ乾性の咳嗽が出る?
③どうして肺は小さくなる?
④なぜ捻髪音が聴こえる?
⑤どうして肺活量は低下する?
4)誤嚥性肺炎患者のアセスメント
①誤嚥性肺炎は肺の病気?
②咳嗽は止めるべき?
③誤嚥を予防するためには?
3.まとめ ~根拠を持った看護援助につなげるために