患者の変化に素早く気づき、適切に対応するために重要な3つのスキル
わかる→できるになる3つスキル
患者の身体的問題点を明らかにするために必須のフィジカルイグザミネーション
読み取った患者情報から根拠があるアセスメントをする方法と注意点
原因となる解剖生理を紐解くことで臨床にすぐ生かせる知識と対応力
患者の症状や状態を観て、「あれ? 何か変」「今、自分は何ができる」という場面によく遭遇するかと思います。ICUや救急などの重症患者、また一般病棟の患者でも予期せぬ死亡を回避しなければならないため、看護師は徴候・症状を察知し、フィジカルアセスメントを実施し、適切な処置・対応をしなければなりません。本研修では、フィジカルアセスメントやフィジカルイグザミネーションの知識を振り返り、新人や若手が「苦手としている点」「見落としがちな点」などに着目し、事例に基づいて徴候・症状の解釈などについて、根拠を踏まえて看護師の視点で分かりやすく解説します。
プログラム
1.徴候・症状を解釈するために身につけておきたい知識と技術
2.事例からもう一歩踏み込んで考える
徴候・症状が私たちに伝えようとしている事象の解釈
―頭痛・腹痛・呼吸困難・動悸を中心に―
3.まとめ ~適切な処置・対応につなげるために
1.徴候・症状を解釈するために身につけておきたい知識と技術
1)フィジカルアセスメントの知識を振り返ろう
①フィジカルアセスメントの目的
②フィジカルアセスメントで得られる情報
2)実践で役立つ情報収集の方法とフィジカルイグザミネーションの実践方法
①情報収集を行う際に気をつけるべき患者への配慮
②情報収集の具体的方法と聞き出すべき情報
③バイタルサインの測定方法
④視診・打診・聴診・触診の基本的な知識と実践方法
2.事例からもう一歩踏み込んで考える
徴候・症状が私たちに伝えようとしている事象の解釈
―頭痛・腹痛・呼吸困難・動悸を中心に―
1)「痛み」の起こる機序
―発生部位・性質・期間から紐解く―
2)「呼吸困難」の起こる機序
―低酸素血症・高二酸化炭素血症から紐解く―
3)「動悸」の起こる機序
―不整脈・洞性頻脈・心因性から紐解く―
4)各徴候・症状を理解するために必要な解剖生理
5)各徴候・症状の解釈に必要なフィジカルイグザミネーションの具体的方法
6)収集した情報が示す根拠と解釈
3.まとめ ~適切な処置・対応につなげるために