痛みを訴えない時は痛みがない?
注意すべき高齢者の痛みの判断
身体的苦痛を全人的苦痛にしない!
重要なのは早期発見と早期緩和
高齢者の慢性疼痛は、高齢者が「痛い」と訴えないことも多く見逃されがちです。しかし痛みからせん妄につながる場合もあり、適切に緩和をすることは看護・介護する上でとても重要です。高齢者が抱える慢性疼痛を表情や言動、行動、検査値などの変化から適切にアセスメントし、素早く正しく緩和に導く薬剤の考え方やケアの具体策について解説します。
プログラム
1.高齢者が抱える慢性疼痛と評価
2."慢性疼痛"を患者の変化からアセスメントする~認知症などで訴えられない、わかりづらい場合も含めて
3."慢性疼痛"を緩和・改善するケアの具体策
1.高齢者が抱える慢性疼痛と評価
●加齢と痛みの関係
●高齢者に痛みが起こりやすい疾患
●高齢者の痛みに対する医療者の誤解や偏見
●痛みの種類とアセスメントツール
●痛みを緩和・改善する要因と増悪させる要因
2."慢性疼痛"を患者の変化からアセスメントする~認知症などで訴えられない、わかりづらい場合も含めて
【身体状況の変化】からのアセスメント
●呼吸促拍、血圧上昇、冷汗、発熱などからの判断
●炎症所見など検査データからの判断
【表情や言動の変化】からのアセスメント
●元気がない、苦痛表情、怒りなどからの判断
【日常生活動作の変化】からのアセスメント
●食事が進まない、眠れないなどからの判断
【その他の行動の変化】からのアセスメント
●夜間に興奮する、頻回のナースコールなどからの判断
●家族や関係者の情報からの判断
3."慢性疼痛"を緩和・改善するケアの具体策
●鎮痛剤の使用、タイミング、評価
●日々実践できる疼痛緩和・改善のケア
●慢性疼痛の緩和・改善につながる拘縮予防ケア
●痛みが原因となるせん妄のケア