本当に使えるマニュアルか、行動できる訓練か。今ある災害対策を見直す!
経験者の「困ったこと」「知っていればよかったこと」からの備えを!
災害時に看護師としての専門性を効率的に発揮するためには、災害対策委員が中心となり、日頃からマニュアルの整備やそれに関した訓練を行うことが求められます。しかしそれらが実際に行動できるものになっているか、不安を感じている方は多いのではないでしょうか。病院機能評価受審の際にも求められる災害発生時の対応体制整備について、新潟県中越地震を経験し、その経験を生かして東日本大震災の現場でも支援を行っている講師が詳しく解説します。
プログラム
1.災害に直面したときの自らの行動様式と自己理解
2.災害発生直後の病院で起こり得ること
3.災害対策委員の役割と災害に備えたスタッフへの教育
4.災害時に役立つ防災・減災マニュアルの整備(BCP作成のポイント)
5.効果的な防災訓練の実施
6.災害体験者として伝えたいこと
1.災害に直面したときの自らの行動様式と自己理解
1)災害時に自分にできることは何か
2)今担っている役割の中でできること
3)その時に求められる知識・技術・対応
4)《全体》と《個》の両者に目を向ける
2.災害発生直後の病院で起こり得ること
1)災害時の看護師を取り巻く状況
2)発生の瞬間、看護師はどう動いたか
3)判断を迫られる要件と訓練の必要性
4)災害直後の被災者へのケア
3.災害対策委員の役割と災害に備えたスタッフへの教育
1)組織における災害対策委員の位置づけ・役割
2)災害発生時に求められる能力
3)体系的対応の基本原則(CSCA TTT)
4)災害に対するスタッフの意識を高めるために
4.災害時に役立つ防災・減災マニュアルの整備(BCP作成のポイント)
1)病院・施設における災害対策 4つの視点
2)防災・減災計画(マニュアル計画)の作成・見直しポイント
3)アクションカードの工夫
4)BCPの考え方・BCPに基づくマニュアルの構成
5.効果的な防災訓練の実施
1)災害時の避難において役立ったこと・課題
2)情報を伝達するための訓練
3)避難誘導の訓練
4)地域・他施設との連携確認
5)各部署での初動対策(病棟・外来・手術室・透析室など)
6.災害体験者として伝えたいこと
1)知っていればもっと動けたと感じたこと
2)教訓が生かされたこと
3)医療従事者へのケアの重要性など