現場で知り学んだ関わり方のコツをたくさんの事例を通して学ぶ
近年の高齢多死社会において「QOL(生活の質)」の考え方が人生の終末期にも広がり、「QOD(Quairity of Death:死の質)」という言葉を耳にするようになりました。毎日を理想的に生きることを目指す中で、どのように「死」を迎えるか、「死」へのプロセスをどのように過ごすか、といった理想的な「死」につなげる考え方です。「QOL」と「QOD」は分けられるものではなく、「QOD」を高めることは「QOL」を高めることにつながります。本セミナーでは、そんな「QOD」のあり方と、施設や在宅で高齢者の支援に携わる専門職としてのより適切なアプローチ方法を具体例で解説します。
プログラム
1.在宅死・施設死の増加と医療・介護の役割変化
2.終末期医療および介護施設における看取りの課題
3.「QOD」の向上に期待される在宅医療の実際
4.高齢者・家族の「QOD」を支援者としてどう捉えるか?
5.「死への準備」「死の自己決定」をいかに支援するか?
6.認知症高齢者の「QOD」を高めるために必要な手立て
7.「QOD」に寄与する介護現場における緩和ケア
8.介護施設における看取りと「QOD」向上の実際~効果的な多職種連携で生み出された成果
9.在宅ケアにおける看取りと「QOD」向上の実際~家族とともにナラティブに寄り添う終末期