システム論的アプローチの基礎から日常活用法までを学べる
あえて「原因」を求めない問題「解決」の方法を知る
それぞれの日常で活用できるスキルを学習する
ブリーフセラピーの考え方の特色
原因探しをせず、例外(問題の中ですでに解決している部分)を探す(SFA)
これまでとは何か違う事をする(Do Something Different)
うまくいっていることを続ける(Do More)
ブリーフセラピーとしてよく知られているのは「例外の質問」「ミラクル・クエスチョン」等の質問法を生み出したソリューション・フォーカスト・アプローチ(SFA)かもしれません。しかし、その出自はMRI(Mental Research Institute)という研究所内の短期療法センターで発展してきたアプローチです。MRIアプローチは「悪循環を切る」アプローチ、SFAは「良循環を拡張する」アプローチです。これらは、自転車の両輪のような関係で、どちらも理解していくことでより効果的な面接を行うことができます。
ねらい
日本ブリーフセラピー協会認定資格取得のためのファーストステップ。本研修を修了後にプログラムⅡ,Ⅲ(協会主催で別途開催)を修了すればブリーフセラピストの資格審査を受けることができます。
【2024年度の開催】
第1回(春季) 5月18日(土)、19日(日)
第2回(夏季) 9月7日(土)、8日(日)
第3回(冬季) 12月8日(日)、15日(日)
資格審査は2025年2月~3月に開催予定です。ブリーフセラピーは問題の原因を個人病理に求めるのではなく、コミュニケーション(相互作用)の変化を促して問題を解決・解消していこうとする心理療法です。「原因が何か」ではなく、「今ここで何が起きているのか」(相互作用)を重要視します。個人面接だけでなく家族面接、訪問援助、集団精神療法(心理教育)、コンサルテーションなどの様々な援助方法に適用でき、医療、保健、福祉、学校教育、ビジネス、組織マネジメントなど幅広い領域・分野で用いられ効果をあげています。
プログラム
1.ブリーフセラピー(家族療法、短期療法)の起源と理論
2.MRIアプローチの見立てと介入技法
3.解決志向短期療法
1.ブリーフセラピー(家族療法、短期療法)の起源と理論
●システム理論
●コミュニケーション理論
2.MRIアプローチの見立てと介入技法
●偽解決の悪循環
●行動処方
●リフレーミング
●治療的二重拘束
3.解決志向短期療法
●相談者の3つのタイプ(ビジター、コンプレイナント、カスタマー)
●ウェル・フォームド・ゴールの設定
●ソリューショントークのための会話法
●ワークシートの活用