保健師助産師看護師学校養成所指定規則の改正において「臨床判断の基礎的能力」の育成が明記されました。ところが、育成するための具体的な組み込み方や方法については言及されておらず、「臨床判断の基礎的能力」の育成方法に関する関心が高まっています。本セミナーでは、看護師の臨床判断に関する思考を抽象化し、言語化したモデルであるTanner の臨床判断モデルを活用しながら、看護学生の「臨床判断の基礎的能力」の育成に関するカリキュラムへの組み込み方と実際の授業の方法を紹介します。
プログラム
1.臨床判断モデルの意義とカリキュラムへの組み込み方
2.実践例から学ぶ
「予期」「気づき」の力を育てる授業実践
3.実践例から学ぶ
「解釈」「反応」の力を育てる授業実践
4.セミナーのまとめ ・振り返り
1.臨床判断モデルの意義とカリキュラムへの組み込み方
1)臨床判断を育成する意義、卒業時到達目標、カリキュラムを説明できる
2)臨床判断を育成するための各授業設計、単元の目標・評価・方法を想起できる
3)臨床判断モデルを活用した講義・演習・問題作成を想起できる
2.実践例から学ぶ
「予期」「気づき」の力を育てる授業実践
1)臨床判断モデルにおける「予期」「気づき」
●看護師・看護学生が「予期」「気づき」を実践できる意味
●「予期」と「気づき」の関係
2)事例患者を活用した「予期」「気づき」の指導方法
●事例患者の常在条件と病理的状態に関する典型的パターンの学習
●電子カルテを活用した事例患者の個別性の把握
●典型的パターンと患者の個別性に基づく情報収集項目の抽出
3)学生が誤りやすいポイント
●典型的パターンと患者の個別性の混同
●情報収集項目の優先順位
3.実践例から学ぶ
「解釈」「反応」の力を育てる授業実践
1)臨床判断モデルにおける「解釈」「反応」
●看護師・看護学生が「解釈」「反応」を実践できる意味
●「気づき」「解釈」「反応」の関係
2)事例患者を活用した「解釈」「反応」の指導方法
●典型的パターン・患者の個別性・収集した情報に基づく分析的解釈
●分析的解釈に基づいた反応
●分析的解釈に対する省察
3)学生が誤りやすいポイント
●既習学習と分析的解釈の結びつけ
4.セミナーのまとめ ・振り返り
1)臨床判断モデルの意義、改訂のポイント
2)「予期」「気づき」の指導方法
3)「解釈」「反応」の指導方法