新人の離職を防ぐ! “痛み”に強い心と専門職として一皮むける成長を促す対応例
特色
臨床での痛み伴う経験を教材とするための指導者の思考とスキルを学ぶ
罪悪感、後悔、恐れ… 様々な経験を表出できる環境&関係づくり
新人看護師が覚悟・信念・成長意欲を持つための“苦い経験”を活かした指導
痛みを伴う実事例の数々! その背景にある解説と対応例を紹介
独り立ち後… 立ち直れないような苦い経験をサポートしながら成長を促すコツ
先人たちは「若い時の苦労は買ってもせよ」と言いました。成長に欠かせないものだからでしょう。看護現場においても現在立派に活躍されている諸先輩達の話を聴くと、新人~若手時代の辛い経験自虐自慢はよく出てきます。ただ「おかげで看護がわかった」「看護師として一人前になれた」というようなプラスの経験に変換された言葉もセットで。
昔とは何もかもが違う令和の今、いまどきの新人看護師がつらい経験から学ぶ以前にその痛みに耐えきれず潰れてしまい現場を去るような事になっては本末転倒です。とは言え、いつまでも避けて通ることはできないネガティブな経験…。そして指導者や看護管理者達が適切なコミュニケーションスキルとともに“痛みの経験”を痛みを伴う経験にしっかり向かい合うことができれば新人看護師の自律・成長そして辛い出来事への自ら向き合っていくことが出来るが可能になるでしょう。
結果として新人看護師は高いモチベーションで活躍し、数年後には本当の意味での良い指導者にもなり成熟した看護師としてキャリアを重ねていくのではないでしょうか。
本研修では、臨床現場と協働しながら新人看護師支援の研究実践をする講師が、専門領域でもある「痛みを伴う経験」をどう乗り越え、経験学習の教材にしていくか? その支援方法を教育担当者や看護管理者に向けて解説します。離職防止につながることはもちろん、新人看護師のレジリエンス強化やプロ意識・モチベーション向上にもつながります。
プログラム
Ⅰ.いまどきの新人指導での“経験から学ぶ”こと
Ⅱ.新人看護師の移行期から学ぶ指導ポイント
Ⅲ.ケースでイメージ! “痛みを伴う経験”を現場の学習教材にするかかわり方
Ⅰ.いまどきの新人指導での“経験から学ぶ”こと
1.どうしても成功体験に偏りがち… 成功体験だけでなく、うまくできなかったことにも目を向けることの重要性
2.痛みからこそ本当の成長がある!
3.なぜ「痛み」に焦点をあてるのか
①痛みを伴う経験とは?
②誰もが痛みを抱えているからこそ、焦点を当てたい
③痛みを伴う経験を振り返ることが何に資するのか
4.こないだまで学生だった新人達の見えない部分
●コロナ禍が看護学生に与えた影響
●信じきることの難しさ
Ⅱ.新人看護師の移行期から学ぶ指導ポイント
1.講師が現場で行う新人看護師移行期支援について
2.現場のリアル! 新人の苦悩と指導者の苦悩
3.どんな支援が必要なのかという模索
4.臨床と教育がともに学生を育てるために大切な事
5.指導者は「報告・連絡・相談をしたいと思える人」か?
Ⅲ.ケースでイメージ! “痛みを伴う経験”を現場の学習教材にするかかわり方
●患者とのコミュニケーションエラーによる経験
●自身のケアスキル・知識が未熟であったことによる経験
●看護・倫理観の未熟さによる経験
●気づきや配慮が足りなかったことの後悔
●看護師でいたくない、いられないというような重い経験 など
★指導者はどのように寄り添い、生きた教材にしていくか?考える