長い年月をかけ、入退院を繰り返す呼吸器疾患患者への想いを受け止め、緩和ケア・意思決定支援をする要点を事例で !
特色
予後予測が難しい慢性呼吸器疾患患者だからこその緩和ケア・ACP実践を学ぶ!
事例を通して、揺れ動く意思と合意形成をどう支援していくのかを学ぶ
近年、患者の苦痛を和らげる緩和ケアは「がん」だけでなく「非がん疾患」にも行われ、『非がん性呼吸器疾患緩和ケア指針2021』が公開されるなど、早期からの非がん性呼吸器疾患患者への緩和ケアが実践されています。
「がん」は余命がある程度予測できるのに対し、「非がん疾患」は増悪を繰り返しながら、終末期を迎えるため、予後予測が難しい側面があります。長い年月をかけ、入退院を繰り返すごとに、身体的機能も低下しながら、終末期を迎えるなかで、身体的にも心理的にも問題をたくさん抱えている患者が多いことから、早期の段階から緩和ケアを行うことが重要と考えられています。さらに、増悪を繰り返すことにより、患者・家族の意思や意向も、進行度により変わりゆく場合があり、都度、意思決定の支援が必要となります。
本セミナーでは、長い年月をかけ、入退院を繰り返しながら終末期を迎える非がん性呼吸器疾患患者特有の緩和ケアと意思決定支援を含めたACP実践について、看護師として押さえておくべきポイントを解説していきます。
プログラム
1.ココだけは押さえたい!慢性呼吸器疾患患者の特徴とケア
2.事例を通して
看護師として知っておきたい!緩和ケアに必要な支援とサポート
3.事例を通して
呼吸器疾患患者の意思決定、アドバンス・ケアプランニング
4.当センターにおけるACPのシステムの実際とまとめ
1.ココだけは押さえたい!慢性呼吸器疾患患者の特徴とケア
1)呼吸器疾患患者の特徴と全人的理解
~病みの軌跡と各期の看護ケアについて
2)セルフマネジメントの重要性と支援のポイント
2.事例を通して
看護師として知っておきたい!緩和ケアに必要な支援とサポート
1)慢性呼吸器疾患における緩和ケアとは
2)慢性呼吸器疾患の症状緩和のポイント
3)心理社会的スピリチュアルケアの重要性と押さえておくべきポイント
4)事例紹介:事例①無気力となった間質性肺炎の患者への緩和ケアとACP実践
3.事例を通して
呼吸器疾患患者の意思決定、アドバンス・ケアプランニング
1)意思決定支援で重要なこととは
2)呼吸器疾患患者へのACP介入の方法~ACPとは、介入時期と具体的方法
3)事例紹介:
事例②間質性肺炎患者の外来におけるACP実践
事例③COPD Ⅳ期の男性患者へのACP実践
4.当センターにおけるACPのシステムの実際とまとめ