普段何気なく行っている環境整備の根拠がわかる
「人工呼吸管理中のケアは?」「輸液ルートは?」教科書では学べない具体的なケア
今まではっきりしなかった感染対策について、エビデンスを元にわかりやすく解説
新生児の感染症は即座に生死に関わるため、成人の感染対策よりもさらに注意しなければなりません。どのような対策をとれば看護師として責任を果たせるのか、本セミナーでは感染管理認定看護師が実践している具体的な感染対策を学びます。またMRSAアウトブレイク後の対策など、様々な事例における看護師のケアを習得します。
プログラム
※アドバンス助産師更新申請要件には該当しません。
1.新生児・小児の感染対策の注意点
2.問題となる主な微生物
3.事例学習感染対策の実践内容
4.起こってからでは遅い、アウトブレイク対策
※アドバンス助産師更新申請要件には該当しません。
1.新生児・小児の感染対策の注意点
●感染のメカニズム
●新生児・小児の特徴と感染対策
2.問題となる主な微生物
(ウイルス感染)
麻疹、水痘、風疹、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、RSウイルス、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス、サイトメガロウイルス、HTLV-1
(細菌感染)
多剤耐性菌(MRSA、MDRPなど),百日咳、真菌、クロストリジウム・ディフィシル感染症
3.事例学習感染対策の実践内容
1)標準予防策(スタンダードプリコーション)
適切な手指衛生、個人防護具(手袋・マスク・ガウン・アイプロテクション)の使用、
呼吸器衛生/咳エチケット、患者配置、おむつ交換、リネンの管理、血液・体液暴露防止、
腰椎穿刺による髄腔内または硬膜外へのカテーテル挿入や薬剤注入時のマスク装着
2)環境整備、患者に使用した器材の管理
ベッド周り・保育器・おもちゃ・キッズルーム・トイレ・手洗い場・沐浴槽・哺乳びん・乳首・おしゃぶり・経管栄養器材・ミルクウォーマー、消毒薬と環境クロスの選択
3)母乳・人工乳の管理
搾乳時の感染対策、冷凍母乳の管理、人工乳調乳後の管理
4)血管内カテーテル関連血流感染予防
小児の輸液管理の特殊性、感染経路と原因微生物、カテーテル挿入部位、消毒と固定方法、薬液の管理、輸液セットの交換間隔、観察のポイント、臍動脈・臍静脈カテーテル管理
5)人工呼吸器関連肺炎予防
発生機序と原因菌、気管内チューブの固定、吸引チューブ・呼吸器回路・加湿管理、観察のポイント、患者蘇生時の体液暴露予防
6)スキンケアにおける感染管理
創傷ケア時の感染対策、早期産児の清拭・ベースン浴時の感染対策
7)感染経路別予防策の実際
接触感染対策、飛沫感染対策、空気感染対策
8)面会者・家族への教育
4.起こってからでは遅い、アウトブレイク対策
●監視培養の結果を活かしたMRSAアウトブレイク対策
●小児や新生児での対応を考えよう!インフルエンザ・RSウイルスアウトブレイク対策