竹内幸枝 日本赤十字社医療センター看護部 看護部長
看護スキルシリーズは1980年代に制作を開始し、以来20年以上が経過しています。患者さんに安全・安心・安楽を保証し、また、看護職が自信を持って看護技術を提供できるよう、知識やコツに裏付けされた「技」としてまとめられた教材は、多くの人々に活用していただくことができました。
昨今の医療環境の変化に即した看護職の活動は、高度医療を提供する病院から療養生活を支援する家庭まで、あらゆる場に広がっています。一方、看護基礎教育においては、臨地実習の機会が少なく、卒後の臨床実践での教育の必要性が高くなっています。
このような時代に活用していただけるよう、今回の「看護スキルアップ シリーズ」では、医療・看護の現場で用いられる新しい器材や看護用具などの活用や、健康に対する社会の人々の考え方の変化に対応して、日本赤十字社医療センターが提供している看護の基本的技術を見直し、あらためて「技」の継承を図るよう取り組みました。
臨床で活躍される若い看護師の皆さん、また、臨地実習にのぞむ指導者と学生の皆さんにご活用いただけますと幸いです。 |